運動量が減ることで巻き爪になりやすく
SENIOR 3
毎日何気なく行っている自分の足でしっかりと歩くという行為ですが、実はこれも巻き爪予防において大切なことです。爪が本来持つ巻く性質に対して、歩行によって地面側から反発の力が加わることで、過剰に爪が巻くのを防いでいます。そのため、外出頻度が低く運動不足が続いている方や、寝たきりの状態になったご高齢の方などは、巻き爪になりやすい生活をしているといえます。
高齢者の巻き爪を誘発する三大要因(2)
高齢者が巻き爪になる原因は
理由2. 歩かなくなる(運動量が減る)
一般的に高齢になると体力も衰え、運動量が減ってきます。つまり、歩く時間が少なくなっていきます。
実は、これが巻き爪と関係しています。あまり知られていませんが、爪にはそもそも「巻く」という性質がございます。
それでも巻き爪にならないのは、しっかりと歩くことが巻き爪の予防になっているからです。
私たちは、歩く時(踏み出す時)に「地面を蹴る」という動作を行っていて、この時に、しっかりつま先で地面を蹴ることで、地面から足に対して反発の力が発生して、それを爪が受け止めています。
言葉ではわかりにくいと思いますので、下の図をご覧ください。
このように、爪の巻く力に対して、反対の力が加わることで、爪のアーチが一定の形を保持していますが、歩く時間が少なくなると、巻く力ばかりが働いてしまい、徐々に巻き爪が進行していきます。介護施設などで寝たきりの方が巻き爪になるのも、これが原因です。
高齢者が巻き爪になる3つ目の理由は【(3)高齢者の巻き爪を誘発する三大要因】のページをご覧ください。